飛ばし方

本機は垂直上向きあるいは斜め上向きに「Vランチ」します。
  「Vランチ」は、垂直発射(vertical launch)の略です。

Vランチして高度を獲得し長時間飛行させる設計です。

ゴム発射の飛行機を飛ばそうとすると、機体を右手に持って顔の横で構え、ゴムカタパルトを左手に持って水平方向に打ち出そうとします。所謂「出前持ちスタイル」になるのですが、これだと機体が水平に飛んで行くだけで高度が取れません。
また、付近に人がいるような場合、機体が当たると大変危険です。
さらに、小さいお子さんだと、主翼が顔に当たって危ないですし、主翼が外れてしまうこともあります。

本機は、写真(右)のように構えて持ちます。

右利きの場合ですと、左手にカタパルトを持ち、右手にグライダーを持ちます。
持つ部分は、グライダ―のお尻部分で水平尾翼の下側です。ここを持たずに、例えば主翼と尾翼の間の胴体部分を鉛筆持ちしますと、指を緩めた瞬間に水平尾翼が当たります。水平尾翼の下側を持てばスムーズに打ち上げできます。

カタパルトを左手に持ち、右手に胴体のお尻を持ってノーズのフックにゴムを掛けたら、機体を持つ右手をおなかの前に肘を伸ばして突き出し、カタパルトを持つ左手の位置を調整して打ち出し方向を決めます。

機体が顔に当たらないように打ち出し方向を見上げ機体を離します。

調整の取れた機体だと、完全に真上に向けて打ち上げても上空で上手く返り、安定した滑空を始めます。

調整が不完全な機体だと、上昇の頂点で速度が無くなり、一気に急降下してきて地面に当たる場合があります。

これを防ぐためには、写真(右)のように、機体を真上から少し横に傾けて構えます。こうすると、上昇の終わりに速度が無くなった機体は横にすべりながら水平方向に向き始め、主翼両端の上反角の効果によって水平飛行に移り易くなります。

打ち上げ姿勢を横から見たときには機体は垂直方向です。
もし右手が体に近く左手が前に突き出されると機体は背面姿勢で打ち出されます。
背面発射の場合、上昇の最後で正常な滑空姿勢に入り辛くなり獲得高度が低くなってしまいます。